Yearly Archives: 2011

No.481 食物アレルギー しらこばと子供クリニック 大村 純一郎

食物が豊かになり、特にタ食物が豊かになり、特にタンパク質・脂肪の多い食事が増え、感染症が減少し、腸内細菌が変化したことなどで食物アレルギーが増えていると考えられています。 〈原因食品〉卵・牛乳・小麦が3歳ごろまでの主な食物で、その80%までは3歳ごろまでに耐性ができ軽快します。学童以降で発症する甲殻類・魚類・そば・ピーナッツなどの食物アレルギーは、耐性を獲得しにくい傾向があります。 〈症状〉皮膚症状80% (じんま疹・湿疹・アトピー性皮膚炎) 、呼吸器症状、粘膜症状、消化器症状、ショック症状の順で、大部分が皮膚症状です。 〈診断〉具体的な症状、食べた物の内容、過去に同じ症状た物の内容、過去に同じ症状があったかなど、日ごろから食事日誌などをつけると診断の参考になります。食物特異IgE検査や最終的には食物の除去試験や負荷試験が必要となります。 〈食物アレルギーのメカニズム〉牛乳などのタンパク質を摂取するとき、アミノ酸などの小さい粒子にまで分解して取り込みますが、アレルギー体質や消化機能の未熟な赤ちゃんでは分解できないままの大きな粒子で取り込まれるため、細菌やウイルスなどと同様に異物として排除する仕組みが働いてしまいます。 〈消化管機能・免疫機能の発達と耐性獲得 (免疫的寛容) 〉赤ちゃんの成長とともに消化機能が発達し、消化酵素が増加することなどによって摂取した食物は十分に消化されるようになり、食物アレルギーの原因がなくなります。また、消化管が成熟し、お腹の感染予防に重要なIgAという粘膜免疫が働くことによりバリア機能が強化され、異物の取り込みを阻止できるようになります。 〈治療 ・ 対応〉①原因食の除去が基本ですが、成長期の子どもにとってバランスが悪くならないように必要最小限の去とすることが大切です。②低アレルゲン化 ・ 代用食品の利用 (a)牛乳アレルギー…加水分解ミルク・ヨーグルト・豆乳 (b)大豆アレルギー…みそ・醤油・納豆などの発酵食品 (c)小麦アレルギー…米食 (d)卵アレルギー…加熱処理(ただし、オボムコイドIgE陽性では不可)③薬物治療…抗アレルギー薬など。④急速経口減感作療法 (食べて治す) …短期間入院し、 原因食物を摂取して耐性を作る。などの治療法があります。

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No.480 むずむず脚症候群 やまぐち内科クリニック 山口 喜移

むずむず脚症候群は足の裏、ふくらはぎ、太ももなどに不快感が起こるためじっとしていられなくなる病気です。レストレスレッグス症候群、下肢静止不能症候群とも呼ばれています。日本では人口の2~5%がこの病気と考えられており、決して珍しい病気ではありません。しかし、認知度が低く適切な治療を受けられずに苦しむ患者さんが依然多いのが実情です。治療が必要な人は約200万人にのぼるというデータもあります。主に40歳以上の中高年に多く、男性より女性の割合が多いです。さらに不眠症患者の10人に1人の割合でむずむず脚症候群の患者さんがいるとも言われています。 特徴的な症状は、脚にむずむずとした不快感が起こり、それを抑えるために脚を動かしたくなるということです。 不快感は虫が這っている、ピクピクする、ほてる、痛い、かゆいなどさまざまな言葉で表現されます。 この症状は夕方から夜間にかけて現れやすく、寝つけない、夜中に目が覚める、ぐっすり眠れないなどの睡眠障害の原因となり、日中仕事や家事に大きな支障をきたすことになります。 むずむず脚症候群がどうして起こるのか、はっきりしたメカニズムはまだ明らかにはなっていませんが、ドーパミンの機能障害や鉄欠乏が関係しているという説が有力です。 正しい治療で症状を軽くすることができます。まず、「カフェイン、アルコール、タバコなど症状を悪化させるものを控える」「鉄分を摂る」「ストレッチやマッサージをする」などの生活改善を行います。それでも症状が気になるときにす。薬物療法はドーパミン作動薬が第一選択薬となっており、 その中の一つが昨年本邦で初めてむずむず脚症候群に保険適用され、およそ8割の患者さんに効果があるといわれています。むずむず脚症候群かもしれないと思ったら、睡眠障害の専門医か神経内科、精神科などを受診するとよいでしょう。

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No.479 最近の白内障手術 新越谷アイクリニック 中村 昌弘

人の目は、よくカメラに例人の目は、よくカメラに例えられますが、カメラのレンズに相当するのが水晶体です。正常な水晶体は透明で光をよく通します。しかし、加齢などの原因で水晶体が濁ることにより、光が十分に通らなくなります。これが「白内障」です。 白内障が進行すると、徐々に視力が低下します。視力が低下したことにより、日常生活に支障が生じてきた場合は、手術が必要となります。 白内障の手術は主に、濁った水晶体を超音波で砕いて取り出し(超音波乳化吸引術)、人工の水晶体(眼内レンズ)を入れるという方法で行われています。 眼内レンズには、いろいろな度数があり、レンズの度数を調整することで、その人にあった距離にピントを合わすことができます。 従来の眼内レンズは、ピントが1つの距離に固定(単焦点)されています。眼内レンズ自体には、ピントを合わせる調節力がありません。そのため、遠くにピントを合わせると近くが、近くにピントを合わせると遠くが見えません。ピントが合わない距離を見るためには眼鏡が必要になります。たとえば、遠くが見えるような度数の眼内レンズを入れた人は、近くを見たい時には近用眼鏡(いわゆる老眼鏡)が必要になります。 また、人の眼球は、多少のゆがみがあります。この眼球のゆがみが乱視の原因となります。もともと乱視が強い人は、手術後もこの乱視のために、ピントを合わせた距離の見え方もはっきりしません。このような人は、遠くを見る時も近くを見る時も眼鏡が必要になります。 しかし最近では、遠くと近くの両方にピントが合う「多焦点眼内レンズ」や乱視を減らすことができる「トーリック眼内レンズ」など、いろいろな機能のついた眼内レンズも普及しつつあります。これらの眼内レンズを使用することにより、従来の眼内レンズに比べて眼鏡をかけなくても比較的よい視力が得られるようになりました。ただし、多焦点眼内レンズは、先進医療のため保険がききません。 どのような眼内レンズが適しているかは、その人の眼の状態や生活スタイルによって異なります。手術前に医師とよく相談して、自分にあった眼内レンズを選んでもらうことが大切です。

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