Monthly Archives: January 2013

No.494 新年のご挨拶 越谷市医師会会長 登坂 薫

明けましておめでとうございます。市民の皆様には健やかに新年をお迎えになったことと心からお慶び申し上げます。  越谷市医師会は市民の皆様の健康を守ることを第一に考え、越谷市と協力し各種事業を展開しています。乳幼児には各種予防接種(定期予防接種にはBCG、4種混合、3種混合、ポリオ、麻しん風しん混合、日本脳炎があり、そのほかヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチンがあります)や乳幼児健康診査(4カ月、10カ月、1歳6カ月、3歳)をしています。児童・生徒には内科、耳鼻科、眼科の検診に加え、心臓検診も行い、中学1年生から高校1年生の女子には子宮頸がんワクチン接種も行っています。成人には特定健診、各種がん検診(大腸がん、胃がん、子宮がん、乳がん、肺がん・結核、平成24年度から前立腺がん)、骨粗鬆症そして高齢者インフルエンザワクチン接種を行っています。また小児と成人夜間急患診療所を設置し、365日夜8時から11時まで診察しています。さらに休日当番医制がしかれ、各科が交代で昼間の時間帯に診察しています。補足説明をしますと、平成24年11月から4種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ)の接種が始まりました。これにともない平成24年9月1日より生ポリオワクチンの使用は中止になりました。  小児夜間急患診療所は10年前に既に開設され、市民の皆様にも広く知られ、多くの小児患者さんが来ています。成人夜間急患診療所は平成24年4月20日に開設され、医師会、獨協医科大学越谷病院、市立病院の三者が協力して診療を行っています。既に8カ月経ちましたが、PR不足のせいかまだ患者さんの数はさほど多くありません。また、急患診療所はあくまで急患の方が対象となりますので、薬の処方は原則として1日分となります。翌日には「かかりつけ医」を受診してくださるようお願いします。  最後に今年も医師会活動を充実させることをお約束し、市民の皆様のご健康を祈念し、新年の挨拶とします。

Posted in 未分類 | Comments Off on No.494 新年のご挨拶 越谷市医師会会長 登坂 薫

No.493小児の熱性けいれん最近の話題 多田小児科クリニック 多田 英世

熱性けいれんは38度以上の発熱の際、乳幼児(3カ月~6歳くらい)にみられるひきつけで、日本では8%の頻度で起こるといわれています。発熱初期の24時間以内に起こることが多いですが、中にはけいれんが起こってはじめて発熱に気づくこともあります。熱性けいれんの原因ははっきりしませんが、遺伝の関与が高いと言われています。また、男児に多い傾向があります。  急性期には脳炎、脳症との鑑別が困難な例、何度も反復したりけいれん重積をおこしたりする例、また、てんかんとの鑑別が困難な例など難しいケースもあります。熱性けいれんは一般に、単純型と複雑型に分けられます。複雑型は、部分性のけいれん発作(左右差のあるけいれん、あるいは一側のけいれん)、けいれんが15分以上持続するもの、短時間に発作を繰り返したり、あるいは24時間以内に2回以上出現したりするもので、それ以外を単純型といいます。70%が単純型です。再発の要注意因子は、前述の複雑型であること、初発年齢が1歳未満と低いこと、比較的低い体温(38度前後)でけいれんが出現した場合や、てんかんあるいは熱性けいれんの家族歴があげられます。再発を繰り返す場合は予防をする為の治療をしますが、脳がある程度成長するまで待つ必要があります。予防には普通ジアゼパムの坐薬か経口薬を使います。  熱性けいれんはありふれた疾患ですが、初めてお子さんがけいれんするのを見る保護者の方はかなりショックを受けられると思います。しかしながら、通常の発作では命にかかわることはなく後遺症もありません。舌を咬まないようにとあわてて口の中に物を入れたりせず、胸元を楽にし、誤飲を防ぐために側臥位(横向き)に寝かせましょう。初回のけいれん発作が15分以上続く場合は救急車を呼びましょう。  最近風邪薬などでよく使われる抗ヒスタミン剤や、ある種の抗アレルギー剤などとけいれんとの関係を指摘する研究発表があります。熱性けいれんを起こしやすいお子さんの場合は注意しましょう。また、解熱剤を使うべきかどうかは議論のあるところですが、解熱剤の使用の有無とけいれん誘発には関係がなかったという研究発表もあり、ケースバイケースと考えます。主治医と良く相談しましょう。

Posted in 未分類 | Comments Off on No.493小児の熱性けいれん最近の話題 多田小児科クリニック 多田 英世