Yearly Archives: 2014

№518 新年を迎えて  越谷市医師会 会長 登坂 薫

 明けましておめでとうございます。市民の皆様には健やかに新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。今年も皆様が息災で過ごされ、幸せな一年になるように医師会員一同心から願っています。 ①越谷市夜間急患診療所  について  現在、越谷市医師会は神明町の小児夜間急患診療所と、東越谷(市立病院隣)の成人夜間急患診療所において、年中無休で診察を行っています。診療時間は午後8時から午後11時までで、受付時間は午後7時半から午後10時半までです。それぞれ内科的急患の方が対象で、薬の処方は原則1日分となり、翌日は「かかりつけ医」を受診するようにお願いしています。毎日夜3時間必ず診療していますので、急に体調が悪くなりましたら、保険証を持参し、受診してください。  さて、平成27年4月に越谷市が中核市になるのに伴い、市立病院隣(現在の成人夜間急患診療所と同じ敷地)に越谷市保健所が新設されます。その1階に小児と成人が統合されて、新しく「越谷市夜間急患診療所」が平成27年3月1日にオープンします。医師は小児担当の小児科専門医と成人担当の内科医師の二人が診察し、看護師もそれぞれに今までと同様に看護業務を行います。  これからは、小児・成人の方は、越谷市夜間急患診療所の一か所で診療を受けることができます。 ②健(検)診、  予防接種事業について  特定健診、各種癌検診等は今までと同様に行っていますが、予防接種については一部変更がありました。水痘(水ぼうそう)ワクチンと高齢者肺炎球菌ワクチンが平成26年10月1日から定期接種になりました。水痘ワクチンは、今年3月までは1歳から5歳未満が対象で無料です(公費負担)。高齢者肺炎球菌ワクチンは、65歳から100歳までの5歳刻みの方が対象となり、自己負担が3000円です。肺炎の予防や肺炎にかかっても重症化を防ぐ効果があります。  また、小児用肺炎球菌ワクチン(13価)追加接種費用の一部(4000円)が助成されます。自分の体は自分で守るという気概で健康な体を作りましょう。もちろん医師会は全面協力いたします。

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№517 子どもの冬期の感染症(RSウイルス) たかはしキッズクリニック 高橋 勉

冬の感染症の中でもRSウィルス感染症(以下RSV)は0歳の赤ちゃんが重症化することのある病気の一つです。珍しい病気ではなく、1歳で半数以上、2歳までにはほとんどの子どもが一度は感染すると言われています。  このウィルスに感染すると2~5日の潜伏期間後、発熱・鼻汁・咳などの症状を起こします。赤ちゃんの場合は25~40%が気管支炎や肺炎になり、0・5~2%が入院すると言われています。この病気は何度もかかるのですが、年齢が高くなれば重症化しないのが普通です。  診断方法には迅速検査があります。以前は入院でしか適用されなかったのですが、今は1歳未満とRSV予防の抗体製剤の必要な病気のお子さんに認められています。RSVの特効薬は今のところありません。予防にしても抗体製剤は未熟児、心臓や肺の病気、免疫不全等のハイリスクの病気のお子さんに使用が限られています。そのため、一般的な注意が大事です。気道分泌物の飛沫感染・接触感染が経路ですので、マスクをして、乳幼児に近づかないこと、手洗いや触れるものの消毒が大事です。また、タバコの煙は症状を悪化させるので注意してください。  なにより大事なのは、重症化のサインを見逃さないことです。鼻水だけならともかく、赤ちゃんで咳や鼻づまりを伴うと要注意です。母乳やミルクを飲めているかが目安の一つで、飲みが悪いなら受診した方が良いです。またゼーゼーしている場合、肺炎や気管支炎の可能性があるので早く受診しましょう。  以前処方された薬や他の人の薬を使用するのは良くありません。受診を遅らせ症状を悪化させることになるので危険です。またRSVでは発熱や咳はあまり無いまま重症化し、無呼吸症状・突然死に至るケースもあるので注意が必要です。  冬に流行する、赤ちゃんにとっては怖い病気ですが、重症化するのは6カ月未満あるいは基礎疾患のあるハイリスクのお子さんがほとんどなので、年齢の高い一般のお子さんはあまり心配いりません。RSVかどうかよりも、重症な症状かどうか見極めることが大事です。

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№516 高血圧、自分は大丈夫だと油断していませんか?  松本クリニック 松本佳久

日本人の3分の1である約4000万人が「高血圧」であるといわれています。自覚症状がないため放置されやすく、脳卒中(脳出血・脳梗塞)、心筋梗塞、心不全など重大な病気を引き起こすことがあります。これらの病気を予防し悪化させないことが高血圧を治療する目的です。  今年4月に、高血圧学会は高血圧治療ガイドラインを改訂し、上の値(収縮期血圧)が140㎜Hg以上、下の値(拡張期血圧)が90㎜Hg以上を高血圧としました。この数値は、将来病気になる可能性も踏まえて医師が治療を始める判断基準です。一方、同じく今年4月に人間ドック学会が発表した健康診断での新基準値についての報道がありました。血圧に関しては147/94㎜Hg までを正常とする内容で、高血圧学会の判断基準よりも緩和された数値でした。しかし、これは人間ドックを受けた人のうち健康と思われる人の血圧の分布範囲を示したもので、病気の予防のための基準値ではありませんから誤解しないようにしましょう。  最近は、仮面高血圧(隠れ高血圧)が注目されています。診療時間に診察室で血圧測定すると正常なのに、他の時間に家庭で測ると高い場合です。仮面高血圧には①早朝型、②夜間型、③職場型の3つのタイプがあります。健診などで正常血圧の人の10~15%、薬で血圧が140/90㎜Hg未満にコントロールされている人でも約30%が仮面高血圧だといわれています。脳卒中や心筋梗塞などを起こす危険性は、仮面高血圧も診察室高血圧の人と同じくらいであることがわかっています。多量飲酒や喫煙、メタボ、睡眠時無呼吸症候群、ストレスなどは仮面高血圧を生じやすいので注意が必要です。自分の血圧は大丈夫だと過信せずに寝る前や起床後に血圧を測定してみてください。夜間や早朝の血圧は専門医で貸し出している携帯型自動血圧計(ABPM)を用いて測定することもできます。1回の血圧測定値だけで問題なしと判断するのは禁物です。

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