Yearly Archives: 2015

№530「まずはかかりつけ医」越谷市医師会 会長 登坂 薫

謹んで新年のお慶びを申し上げます。市民の皆様方が今年も健康で、平穏で有意義な一年を送られる事を祈念しております。私たち越谷市医師会会員340人は今年も市民の健康と命を守るという責務に全力を挙げて取り組んで行きます。  新年に当たって理想的な医療のかかり方についてお話します。市内には、かかりつけ機能を持つ診療所および中小病院と、市立病院、獨協越谷病院の二つの大病院があります。現実問題として大病院は、患者さんで溢れ、外来待ち時間が長く、一日仕事になってしまいます。一方、忙しいので医師、看護師の勤務も過酷になり本来の大病院の機能を十分に果たせないままです。大病院の本来の機能には救急医療、開業医では診断と治療が困難な症例の診察、新生児・未熟児等の特殊医療、災害医療などが挙げられます。大病院本来の機能を果たすためには、安心だからという理由で患者さんが風邪でも何でも大病院を受診する傾向を少しでも控えて頂く事です。そして何でも相談できる「かかりつけ医」を見つけ、そこの診察を受けて下さい。必要と判断すれば直ぐに大病院を紹介してくれます。  そのために私たち開業医も患者さんの信頼に応えるように研さんを積まなければなりません。各自の所属学会への参加はもちろん、医師会は毎月学術講演会を開き著名な先生をお呼びして、講演後も治療に難渋した症例などで活発な意見交換をしています。また、医療事故を防ぐため年に一回医療事故防止対策研修会も開催し、医師や看護師、事務職員などが多数参加しています。  そして一般開業医の診察時間は多彩です。早朝、午後5時以降、日曜日、土曜日午後などの時間に診察している医療機関がたくさんあり、市、医師会のホームページから検索できます。言うまでもありませんが、越谷市には夜間急患診療所があり、365日年中無休で午後8時から11時まで診察しています。探せば大体かかりたい時に診察している医療機関を見つける事ができます。  何でもかんでも大病院では無く、まず「かかりつけ医」を受診して下さい。この習慣が根付けば越谷市の医療はもっと良くなるはずです。

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№528 死因第3位になった肺炎の予防法について  南越谷健身会クリニック 周東 寛

 厚生労働省の人口動態統計によると肺炎は国民の死因第3位です。肺炎は重症化すると命にかかわる病気です。年齢や体力によっては発熱や咳、胸の痛みなど典型的な症状がはっきりしないことがあり注意が必要です。発熱を伴わない長引く咳は喘息と思われることもありますが、胸部のCTスキャンや血液検査で診断がつきます。  肺炎の原因菌で最も多いのは肺炎球菌です。高齢者や2歳以上の基礎疾患のある小児には、肺炎球菌ワクチン接種が推奨されています。去年の10月から高齢者の定期接種の制度が始まりました。対象者は年度によって決められています。  肺炎球菌も含めて肺炎の原因となる細菌やウイルスは人の体や日常生活の場に季節に関係なく存在します。最近提案されている肺炎の予防法を紹介します。『①朝起きたら歯磨きをしましょう』…口の中の歯周病菌などの細菌は唾液の少ない就寝中に増殖します。そのまま食事をすればそれらの細菌を飲み込んでしまいます。会話をすれば唾液の中に混じった細菌を気道に吸い込んでしまいます。起床後うがいや歯磨きをしてから飲んだり食べたりしゃべったりする習慣を身につけましょう。『②トイレは済んだらすぐに蓋をして流しましょう』…トイレで水を流すと飛まつがあがり、細菌が空気中に浮遊して口腔や鼻から気道に吸われます。予防のためにトイレの蓋をしてから水を流すように習慣化しましょう。トイレの中でおしゃべりしないようにしましょう。『③誤嚥に気をつけましょう』…年をとると飲みこむ力や咳反射が弱くなり、食べ物や唾液が誤って気管内に入ってしまう事があります。それと一緒に口の中の細菌が気管に入って肺炎の原因になります。食事はゆっくりとよくかんで、しゃべるのは口の中の食べ物を飲み込んでからにしましょう。  これからの季節、インフルエンザや風邪の後に肺炎にかかることもあります。故にインフルエンザや風邪の予防は大事です。外出後の手洗いやうがい、人混みでのマスクの着用を励行しましょう。

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№527 野球肩・野球肘 はにゅう整形外科 羽生 亮

成人前のスポーツ障害で比較的頻度が高いのが野球肩と野球肘です。野球肩や野球肘は骨折やアキレス腱断裂などの突発的なケガと異なり、同じ運動動作の繰り返しや使いすぎが主な原因です。事前の予防次第で防ぐことが可能ですが、適切な治療を行わないと難治性になることも少なくありません。 野球の投球動作は全身運動です。地面から得た力を足から骨盤、体幹へつなげ、次いで肩甲骨、そして肩、肘へ回転運動を伴いながら最後は手指からボールに力を伝達していきます。このように全身を使って効率の良い投球が出来ていれば問題ないのですが、なんらかの原因でいずれかの部位の機能が低下していれば、他の部位への負担が大きくなり、過負荷の状態となってしまいます。こうした状態で練習を続ければ、上手になるどころか負担を受けた部位は徐々に悲鳴をあげ、野球肩や野球肘となってしまいます。 その原因として最も多いのが筋肉や関節の柔軟性の低下です。その他にも肩甲骨の位置の乱れ、背骨から骨盤までの不良姿勢、下半身や肩周りの筋力不足、関節の緩み、不良な投球フォームなどがあります。 野球肩や野球肘の予防としてはまずは肩と肘の柔軟性をあげることはもちろんですが、体幹部や股関節、足首、手指の柔軟性も重要となってきます。体幹部や股関節の柔軟性の早期のチェック法として、立ちながらの前屈動作で手指が地面に着くか、座りながら開脚姿勢で肘が床に着くかなどでチェックし、この動作が困難であるならば柔軟性低下と言えます。しかし、練習前後や自宅でのストレッチを毎日行うことで、身体の柔軟性の向上は十分に可能です。選手にとってストレッチはどうしても地味でサボり気味となってしまいますが、ケガの予防やパフォーマンス向上にはストレッチがとても重要な役割を担っている事を選手は認識しないといけません。 子どもが肩や肘に痛みを訴えてきた場合、すでに深刻な状況になっていることも少なくありません。痛みがなかなか治らない場合は整形外科を受診したほうが良いでしょう。

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