Monthly Archives: July 2015

№525 MRI検査について 蒲生天神橋クリニック 長谷川浩一

数年前までは原因も治療法もわからなかった病気が、医療の進歩にともない原因がわかるようになってきました。その一つの検査方法が放射線被爆のないMRI検査です。磁気と電波を使い体内の状態を断面像として描写するこの検査により、頭部、頸部、腰部、各関節、腹部臓器などの診断が格段に進歩しました。肩、腰、膝、股関節の痛みの原因もMRI検査でわかるようになりました。自覚症状のない脳梗塞が見つかった場合、その原因となる高血圧、糖尿病、高脂血症の治療の必要性を患者さんに理解してもらえる手段の一つになりました。  頭部MRI検査では、くも膜下出血の原因となる未破裂脳動脈瘤が発見され、破裂、出血する前に治療することが可能になりました。十数年前までは未破裂脳動脈瘤を見つけるには入院して脳血管カテーテル検査を行わなければなりませんでした。しかし、今では外来で20分程の検査で済みます。このようにMRIのような検査機器の進歩により、私たちはたくさんの情報を簡単に得ることができ、病気の予防、治療に生かすことができるようになりました。  しかし、残念ながら歯や骨や心臓の手術(インプラント、人工関節、ペースメーカー植え込みなど)で体の中(頭、口、胸部、腹部など)に金属が入っているために検査が受けられない人が出てきています。ファッション感覚で入れた入れ墨のために検査が受けられないこともあります。金属、入れ墨はMRI検査中に発熱しやけどを起こすことがあるからです。また、たとえ検査は受けられても金属の影響で画像が不鮮明になり診断できなくなることがあります。非常に残念なことです。  今後、このようなことのないように入れ墨は入れないこと、手術や歯の治療で体に金属を入れなければならないときは、主治医にMRI検査が可能な金属かどうか確認し必ずメモにとっておくことが大切です。最近では、MRI検査が可能な金属で作られた治療器具が増えています。このような事態を避けるためにも、将来の自分のためにも、MRI検査が可能な治療器具で治療していただくよう主治医に確認してみてください。

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№524 夏に見られる子どもの感染症(手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱)きたこしキッズクリニック 永沼 卓

夏にみられる子どもの感染症のうち、「手足口病」や「ヘルパンギーナ」や「プール熱(咽頭結膜熱)」は、一般に「夏風邪」として知られています。  「手足口病」は、主にコクサッキーウィルスA16やエンテロウィルス71の感染が原因で、通常3~6日の潜伏期間の後、その名の通り、主に手足に発疹が出て、口の中に水疱や潰瘍ができるのが特徴で、発熱は、無いか微熱程度のことが多いと言われています。  「ヘルパンギーナ」は、主にコクサッキーウィルスA群の感染が原因で、通常3~6日の潜伏期間の後、のどに痛みを伴う水疱や潰瘍ができるのが特徴で、急な発熱を伴うことが多いと言われています。「ヘルプ=水疱」+「アンギーナ=のどの炎症」が名前の由来とされています。  「プール熱(咽頭結膜熱)」は、主にアデノウィルス3型の感染が原因で、通常5~7日の潜伏期間の後、その名の通り、のどの痛みなどの咽頭炎と結膜充血などの結膜炎の症状がでるのが特徴で、発熱は4~5日程度と長く続くことがあります。  いずれの病気も、原因となるウィルスの血清型がひとつではなく、一度かかったから二度とかからないというわけではありません。咳や便などから感染しますが、「プール熱」はプール以外でも感染します。予防法は、密接な接触を避け、うがいや手洗いなどを行うことです。出席停止期間は、「手足口病」と「ヘルパンギーナ」は、特に決まりはありませんが、「プール熱」は、主要症状消退後2日を経過するまでという決まりがあります。  いずれの病気もウィルスの感染が原因のため、主に細菌に対して作用する抗生物質は効果が期待できず、またそれぞれのウィルスに対する抗ウィルス薬もありません。そのため、安静、適度の水分補給、必要に応じて解熱薬の使用など対症療法をしながら、自然治癒を待つのが基本になります。ただし、時に、合併症などにより重い症状が出現することもあるため、その場合は、早めにかかりつけ医を受診するようにしてください。

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