Yearly Archives: 2017

NO.549 健康長寿への第一歩   弥栄医院  院長 朴 宗晋

健康長寿への第一歩  皆さん、「もう年だからやる気も起きないのよね」「他の人と話したり出かけたりするのも面倒になってきた」と言っている高齢者は周囲にいませんか? それはフレイルの前兆かもしれません。  フレイル(Frailty)とは、高齢期に心身の機能が低下しストレスに対する抵抗性もぜい弱になることです。フレイルは筋力の低下によって動作が緩慢になり転倒しやすくなるような「身体的問題」だけでなく、認知機能障害やうつなどの「精神・心理的問題」、孤独、独居や経済的困窮などの「社会的問題」を含む概念です。このフレイルを予防し日常生活の質を保つことが心身の健康長寿への第一歩と言えます。  フレイルの基準には、(1)体重減少(意図せず年間4キロまたは5%以上) (2)歩行速度の低下 (3)握力の低下 (4)疲れやすい(週に3日以上何をするのも面倒だと感じる) (5)身体活動量の低下などがあります。この5項目のうち3項目以上該当しているとフレイルと診断できます。このような状態になると、何らかの疾患にり患しても抵抗力が低下しているので重症化しやすく、長期入院→筋力低下→寝たきりなどの要介護状態へのスパイラルに陥りやすくなります。もしフレイルの状態になったとしても諦めてはいけません。周囲の家族や医療者が早く気づけば、早期に介入し適切な援助を行うことでフレイルの状態から健常に近い状態へ改善し要介護状態に至る可能性を減らせます。  フレイルの予防には食事・運動・社会性の3本柱が大切です。食事は筋力低下を防ぐために筋肉の源のタンパク質の摂取を心がけましょう。もちろんミネラルやビタミンなどもバランスよく接種することも大切です。運動は適度に行い筋力をつけましょう。一人で行わずなるべく大勢の友人知人と運動することもよいことです。サークルやボランティア活動によって社会との関わりも持ちましょう。  フレイルを予防し、健康長寿へと歩んでいきましょう。

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NO.548 骨粗しょう症について やざわ整形外科クリニック 院長 矢澤 ひかる

骨粗しょう症について  現在、わが国は世界に類を見ないスピードで超高齢社会に突入しています。平均寿命が延び、2016年統計において65歳以上の人口は、総人口の27・3%を占めました。寝たきりとなる原因の1つに「骨折・転倒」があります。  厚生労働省による要介護原因の調査では、「脳卒中」「老衰」に次いで第3位です。このように寝たきりの大きな原因となる「骨折」(「転倒」については転倒した結果、骨折となるケースが多い)ですが、骨折してしまう最大の原因は、『骨粗しょう症』です。  骨粗しょう症とは「骨がすかすかになり(骨の強度が低下し)、骨折しやすくなる」病気です。加齢とともに、人はだんだん、骨が弱くなります。皮膚の老化や血管の老化と同じように、骨も老化するのです。ただ、全員が同じように老化し、骨が弱くなっていくのではなく、骨が弱くなりやすい人と、年を取ってもそうでもない人がいるということがポイントです。この個人差は、遺伝的要素も関係しています。特に、女性の場合、閉経して女性ホルモンが減ると、骨が弱くなる方が多いですが、女性ホルモン減少の骨への影響を受けやすい人とそうではない人がいます。  骨粗しょう症の方は現在日本に1300万人と言われていますが、治療を受けているのは2割程度とされています。症状がなく気付かないため、骨折をしてから分かるケースも多いのが特徴です。 骨粗しょう症が病気として診断されるのは、骨密度検査などで問診や骨量測定をしてはじめて…という場合が多いようです。他の病気と一番違うのは『自覚症状がない』ことです。骨が痛いということはなく進行していき、何かの拍子に折れてしまうという点が一番やっかいな病気です。 骨粗しょう症は、早期発見、早期治療が一番です。早期発見のために骨量測定を行えば、自分の骨の変化を判断することができます。治療は薬の内服、注射ですが、この10年の間に目覚ましく進歩しました。骨粗しょう症がご心配な方は医療機関にご相談ください。

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NO.547 学校医って知ってますか 越谷市医師会 会長 登坂 薫

 ご家族が学校に通っていれば、学校医という名前は聞いたことがあると思います。では学校医はどういうことをしているのでしょうか。学校医の仕事は、当然ですが学校に行って児童・生徒の診察をすることです。主なものに、1、小学校の就学時健診 2、新学期の4月~6月の内科、耳鼻科、眼科の健診3、今年度から整形外科医による運動器検診が追加 4、修学旅行などの各種行事前の検診などがあります。〇学校の数と学校医の数1、越谷市立小学校が30校、大きな学校は内科医が2人いるので、内科、耳鼻科、眼科、整形外科で122人2、越谷市立中学校が15校、小学校と同様に大きな学校は内科医が2人必要なので61人、小中学校合計45校で183人3、その他学校医ではないが18カ所の越谷市立保育所に内科嘱託医として18人4、県立高校が越谷市内に8校あり、眼科、耳鼻科は1人ずつ、内科は1校を除き2人、精神科が2校で合計33人5、小学校、中学校、保育所、高校全部合わせると234人の医師が学校等に出動しています〇学校医は誰がしているの 学校医は越谷市医師会が越谷市あるいは埼玉県から推薦依頼を受けて医師を推薦し、越谷市等が委嘱しています。 内科、小児科は医師会員数が多いので受け持ち校数は1人1校で済みますが、眼科、耳鼻科は医師の数が少ないので、必然的に受け持ち校数が多くなり、耳鼻科は多いと10校、眼科は7校を受け持っています。現在、越谷市の耳鼻科医、眼科医は全員が医師会に入会されている訳ではありません。未入会の先生方は学校検診を行っていませんので、会員だけで学校医をしています。そして1人当たりの受け持ち校数はかなり多くなってしまいます。未入会の先生に入会をお願いしているのですが、なかなか入っていただけないのが現状であります。医師会は入会希望があれば基本的に入会は可能であります。多くの先生が医師会に入会し学校検診に参加されることを切に願っています。〇開業医とは 開業医は、地域医療の貢献のために診療所を開設したのであり、利益追求が第一ではありません。自分の所に来た患者さんに元気になっていただくだけでなく、予防医学的観点から、学校医、検診、予防接種などを通じて病気を未然に防ぎ、軽いうちに治すように日々努めています。

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