Monthly Archives: January 2017

№542 新玉の年のご挨拶 越谷市医師会長 登坂 薫

明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。医師会員一同、今年一年も皆さまが健やかで元気よく過ごすことができます様努力していくつもりでおります。  さて、わたしたちは日常診療だけでなく越谷市に委託されて、さまざまな事業を行っています。 1.市民の健康を守るための大きな事業として、予防接種と特定健康診査と各種がん検診があります。予防接種を安全に行うため、また各種検(健)診の精度向上のために毎年会員を対象に講習会を行っています。  その他、休日当番制事業(年末年始、祝日)、夜間急患診療所(365日年中無休)、母子保健(乳幼児健診、妊婦健康診査)にも携わっています。そして幼稚園から高校までの内科小児科、耳鼻咽喉科、眼科の学校医を受け持っています。その他、介護保険認定審査会、障害者認定審査会等にも多数の医師を参加させています。またパンデミック、大規模災害時の医療体制の構築に向けて市と協議し、大筋が出来上がっています。 2.地域包括ケアシステム  越谷市も超高齢社会に突入していき、できるだけ長く在宅で療養したいという人が半数を超えています。そこで、高齢者が住み慣れた地域で生活を継続できるように地域包括ケアシステムが構築されました。これには多職種の連携が必須で、医師会は在宅医療・介護連携、認知症対策の推進に関与しています。  そして在宅医療・介護の連携が円滑にいくように、医師会に医療と介護の連携窓口を設置しました。訪問看護を受けたい、往診医を紹介してほしい場合などには、医師会に来ていただければ相談できることになりました。 3.新保健センター  越谷市保健所の隣に平成31年度の完成を目指して準備が進められています。完成すれば、保健所、保健センター、夜間急患診療所、医師会、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、医療と介護の連携窓口、歯科医師会、薬剤師会が1カ所に集約されます。それにより機能的かつ総合的なサポートが行えるようになり、より市民の健康と安全を守ることが可能になります。  

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№541 痛風は痛いだけ? 越谷くろす内科クリニック 黒須哲也

血液中の尿酸はどうして高くなることがあるのでしょうか。体質的な要因に加え、食べ過ぎ・運動不足・アルコールの飲み過ぎが原因となります。健康に対する意識が高まる中、プリン体ゼロをうたっている商品も見受けられます。皆さんの中にもプリン体という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。プリン体には、食物などの体の外から入ってくる外因性プリン体と私たちの体の中で産生される内因性プリン体があります。尿酸はこのプリン体が分解されて産生されます。尿酸値が高くなることが高尿酸血症であり、尿酸が結晶化し関節が腫れて強い痛みを生ずることを痛風と言います。  実は、尿酸がたまる動物はあまり多くはありません。多くの動物は、尿酸を分解する酵素を持っており、尿酸がたまることはないのです。ヒト・チンパンジー等の数種類の霊長類は、この尿酸を分解する酵素を進化の過程で消失しており、高尿酸血症や痛風を発症してしまうのです。   尿酸値が高くなると痛い痛風発作を起こすだけでは済みません。血液中の尿酸値が7・0㎎/dlを超えると尿酸は結晶化し全身に影響を及ぼします。尿酸の結晶が腎臓に沈着し続けると、痛風腎という腎臓の病気を引き起こします。 腎不全を発症することもあります。尿路結石の原因にもなります。また最近話題のメタボリックシンドロームとの関連もわかってきています。高尿酸血症そのものが、糖尿病の発症や動脈硬化を引き起こす可能性が疑われており、脳血管障害・心臓病を引き起こす危険因子の一つではないかと考えられています。  痛風の記載は古く、ローマ時代に、イヌサフランという植物が痛風に効くという記載があり、後の19世紀にイヌサフランから痛風発作の治療薬コルヒチンが抽出されました。その後、数種類の薬が開発されましたが、長らくの間、高尿酸血症・痛風の治療薬は限られていました。2008年以降、日本で新たな薬が開発され、治療の選択肢も広がっています。尿酸値が高いと指摘され放置している方、痛風の既往のある方はご相談ください。  

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