No.426 肥満はなぜ悪い? まごころクリニック 矢部 幸洋

先日、駅で電車を待っていたときの話です。向かい側のプラットホームに目をやると、私と同じく大勢の人が電車を待っていました。ふと、一体、何人くらいの人が肥満なのだろうかと思い、端から順番に数えてみました。1人、2人・・・5人・・・10人、かなりの人数です。見かけ上は、BMIでいうと25から30くらいまでの人が多かったでしょうか。
BMIは、Body Mass Indexの略で、肥満の指標として検診などでもお馴染なじみかもしれません。体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割ったものですが、25以上が肥満で、もっとも病気にかかりにくいのがBMIが22といわれています。検診でBMIが25以上と判定され、肥満を改善するように促されても、のんびりと構えている方も多いのではないでしょうか。肥満だからといってすぐに体調が悪くなるわけではないからでしょう。しかし、症状はなくても、肥満に伴う多くの病気はゆっくりと確実に体をむしばんでいきます。肥満は糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病に合併することが多く、これらは心筋梗塞こうそくや脳卒中などの重篤じゅうとくな病気を引き起こします。昨日まで普通に生活できていたのに、ある日突然に胸痛をきたし倒れたり、朝起きてみたら半身が動かない、などということは珍しいことではないのです。その他にも肥満は、膝ひざに負担をかけて関節症を引き起こしたり、胆石症、不妊症、呼吸機能障害、ある種の癌がんなどの温床にもなります。テレビを見ながらだらだらと間食をする、丼ものに蕎麦そばなど重ね食いをする、食べることでストレスを解消する、などの生活習慣がある人はそれらを改める必要があります。
現に肥満の方は、適正体重になるように努力しましょう。そうすれば、より健康的になるのはもちろんのこと、より若々しく魅力的になることでしょう。ウエストがきつくてはけなかったスカートやズボンがはけるようになったり、さっそうと階段を昇れるようになるだけでもなんだか得をした気分になりませんか?
ただし、急激に体重を落としたり、栄養バランスを無視したダイエットはやめてください。逆効果になってしまいますから。

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