No.430 関節リウマチ -早期診断と進化する薬物治療- 南越谷内科クリニック 板橋 秀雄

どの病気でもそうですが関節リウマチも早期診断、早期治療が重要です。今では関節リウマチによる関節破壊を防ぐことが可能になってきました。それではどんなときに受診したらいいのでしょうか。ポイントは次の3つの症状です。関節の「こわばり」「腫はれ」「痛み」が3週間以上続いたらリウマチ専門医の診察を受けてください。関節の所見、血液検査、X線検査などにより早期リウマチの診断基準を満たせば本格的な治療に入ります。この時点で早期リウマチの診断が得られないときは注意深く経過を追い、3~6カ月後に再評価を行います。このような早期リウマチの診断には至らない患者さんのうち3分の1はその後関節リウマチに進展します。他の関節疾患によるものが3分の1を占め、残りの3分の1は疲労や使いすぎ、ホルモンのアンバランスによるものです。
関節リウマチの薬物療法は大変な進歩をとげています。一昔前は「痛み」「腫れ」などの症状を抑えるだけのものでした。今では免疫の異常を抑える「抗リウマチ薬」が登場したことで、確実に治療効果が上がっています。代表的なものにサラゾスルファピリジン(商品名アザルフィジン)、ブシラミン(リマチル)、メトトレキサート(リウマトレックス)などがあります。さらに最近発売された「サイトカイン阻害剤」(生物製剤とも言われています)という新しい注射薬も使われ始めています。インフリキシマブ(レミケード)、エタネルセプト(エンブレル)という薬です。そして、この薬によってリウマチの痛みから解放された状態(寛解かんかい)になる患者さんも増えています。しかしながらこれらの「サイトカイン阻害剤」は「夢の薬」ではありません。効かない場合もありますし、副作用の肺炎、肺結核などの感染症には充分注意が必要です。そしてなによりも値段が高価であります。
関節リウマチの治療は内科領域の中でも大きく進歩をとげている分野です。副作用を極力少なくし治療を成功に導くために、患者さんにおかれましては病気や最新治療に対する充分な理解をお願いいたします。参考までに2つの本を挙げてみます。
▽「関節リウマチの最新治療」成美堂出版、「患者さんのための関節リウマチ治療ガイドライン」日本リウマチ財団

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