広報こしがや

2008年01月01日

No.434 特定健康診査・特定保健指導について 会長 市川 純二

新年明けましておめでとうございます。
越谷市医師会は従前にもまして常に市民の方々の健康と生命を守るという重大な責任を再確認しながら、「生涯を通じて健康で明るい生活が出来る越谷市」を創る一員として、市民の皆様に「安全・安心・満足の医療」を提供し、信頼され敬愛される医師会となるように懸命の努力を続けて参ります。どうか皆様方のさらなるご支援、ご理解を賜りたいと存じます。
さて今年の医師会事業につきまして、市民の皆様とつながりの深い健診内容について一言述べさせていただきます。4月1日より法の改正により、将来の医療費の伸びを抑えるために、「特定健康診査(特定健診)・特定保健指導」の制度が始まります。メタボリックシンドロームの概念に着目した検査項目で、40歳~74歳の方を対象に健診を行います。その結果、健康保持に努める必要のある人を保健指導の対象者に絞り込み、計画的に「特定保健指導」を行います。
厚労省の定めた検査項目は(1)腹囲計測、血圧測定を含めた診察、(2)血糖値検査、(3)血中脂質検査、(4)肝機能検査などであります。この検査項目では、今まで皆様が受けてこられた基本健康診査の項目から後退した内容となり、しかも健診時の負担が高くなる可能性があります。さらに指導の対象者にもかなりの負担が生じます。これでは市民の皆様には受け入れてもらえないのではないかと危惧致します。そこで越谷市と医師会で協議を重ね、今までの健診内容の質を落とさず、少しでも安く、特定健診に上乗せする方向で検討しております。
最後になりましたが、今年も医師会活動を通じ、少しでも市民の皆様のお役に立つ事が出来たら幸いに存じます。

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