No.452 ヒブワクチン 桃木診療所 桃木 俊郎

平成20年12月19日よりヒブワクチンが発売され、接種がはじまっています。ヒブ(Hib)ワクチンとは、インフルエンザ菌b型(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型、通称Hib菌)に対するワクチンです。インフルエンザ菌は名前にインフルエンザとついていますが、冬に流行するインフルエンザウイルスとは全くの別物です。
インフルエンザ菌にはいろいろな型があり、乳児から成人までさまざまな感染症を引き起こしますが、特にb型は乳幼児に肺炎、敗血症、化膿性髄膜炎、急性喉頭蓋炎などの重症感染症を引き起こすことで知られています。化膿性髄膜炎は脳や脊髄を包んでいる大切な膜である髄膜に菌が感染して起こる病気で、ウイルスが感染して起きる無菌性髄膜炎(たとえばオタフク髄膜炎)とは違って重症な病気です。なかでもHib菌は5歳未満、特に生後3カ月から2歳くらいまでの化膿性髄膜炎の原因になることが多く、急激に発症し、不幸にも亡くなったり、後遺症を残す方がたくさんいることで恐れられています。急性喉頭蓋炎も急激に発症し、喉の奥が腫れて呼吸困難となり、窒息死される方も少なくありません。
このようなHib菌による恐ろしい感染症に対して、高い予防効果を発揮するのがヒブワクチンです。その効果は、導入された諸外国での劇的なHib菌感染症の減少で証明されています。日本はかつてワクチン先進国といわれていましたが、現在では後進国といわれています。その根拠の1つが、ヒブワクチンが世界から10年遅れでやっと導入されたことです。
ヒブワクチンの望ましい接種スケジュールは、初回免疫として生後2カ月から7カ月になるまでに接種を開始し、4~8週間隔で3回、追加免疫として初回免疫から約1年後に1回の計4回接種します。接種開始が7カ月から12カ月未満では、初回免疫として4~8週間隔で2回、追加免疫として初回免疫から約1年後に1回の計3回接種します。接種開始が1歳から5歳未満では通常、1回のみ接種します。
現在、ヒブワクチンは自費接種となっており、ワクチン接種費用が7000円から8500円程度と高額なために保護者のご負担も大きく大変ですが、ぜひ接種することをお勧めします。

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