No.480 むずむず脚症候群 やまぐち内科クリニック 山口 喜移

むずむず脚症候群は足の裏、ふくらはぎ、太ももなどに不快感が起こるためじっとしていられなくなる病気です。レストレスレッグス症候群、下肢静止不能症候群とも呼ばれています。日本では人口の2~5%がこの病気と考えられており、決して珍しい病気ではありません。しかし、認知度が低く適切な治療を受けられずに苦しむ患者さんが依然多いのが実情です。治療が必要な人は約200万人にのぼるというデータもあります。主に40歳以上の中高年に多く、男性より女性の割合が多いです。さらに不眠症患者の10人に1人の割合でむずむず脚症候群の患者さんがいるとも言われています。
特徴的な症状は、脚にむずむずとした不快感が起こり、それを抑えるために脚を動かしたくなるということです。
不快感は虫が這っている、ピクピクする、ほてる、痛い、かゆいなどさまざまな言葉で表現されます。
この症状は夕方から夜間にかけて現れやすく、寝つけない、夜中に目が覚める、ぐっすり眠れないなどの睡眠障害の原因となり、日中仕事や家事に大きな支障をきたすことになります。
むずむず脚症候群がどうして起こるのか、はっきりしたメカニズムはまだ明らかにはなっていませんが、ドーパミンの機能障害や鉄欠乏が関係しているという説が有力です。
正しい治療で症状を軽くすることができます。まず、「カフェイン、アルコール、タバコなど症状を悪化させるものを控える」「鉄分を摂る」「ストレッチやマッサージをする」などの生活改善を行います。それでも症状が気になるときにす。薬物療法はドーパミン作動薬が第一選択薬となっており、 その中の一つが昨年本邦で初めてむずむず脚症候群に保険適用され、およそ8割の患者さんに効果があるといわれています。むずむず脚症候群かもしれないと思ったら、睡眠障害の専門医か神経内科、精神科などを受診するとよいでしょう。

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