広報こしがや

2014年01月15日

№506 新年のご挨拶  越谷市医師会会長 登坂 薫

 明けましておめでとうございます。市民の皆様には、今年もますます健康で息災な一年をお迎えできますように医師会員一同心から願っております。
 医師会は各種事業を行っていますが、昨年1年間を振り返り、その一部をご紹介します。
①夜間急患診療所…小児夜間急患診療所は皆様にかなり知れ渡り、毎晩多くの方にご利用いただいていますが、成人夜間急患診療所は、まだ市民の認知度が低いせいか、一日の利用者数が10人未満です。小児夜間急患診療所と同様に、医師・看護師・薬剤師等がおりますので、夜間における急病の際には是非ともご利用ください。
 また、中核市移行に伴い越谷保健所が新設され、今まで2カ所に分かれていた診療所が保健所内に統合されますので、さらに利用しやすくなります。
②市民と医師のシンポジウム…超高齢社会を健康に過ごすための講座と題しまして、10月にシンポジウムを開催しました。高齢化の現状、咳・息切れ、頻尿・尿漏れ、白内障などについて講演をした後、質疑応答も行いました。中央市民会館劇場があふれんばかりになり、皆様の関心の高さがひしひしと感じられました。
③越谷市子ども市民フォーラム…子どもの虐待・いじめ・体罰をなくすというテーマで11月に行いました。虐待・いじめの現状と対応、また子どもの人権にまで踏み込み、内容はかなり濃いものでしたが、空席が目立ち、テーマの選定、PRの仕方等反省材料が残りました。
④子宮頸がんワクチンの問題点…接種後、注射部位以外の体の広い範囲で持続する疼痛症例が数多く報告され、子宮頸がんワクチンとの因果関係を否定できないことから、厚労省は積極的な接種勧奨を差し控えることにしました。この措置により接種者は激減し、まだ勧奨再開の見込みはたっていません。
 しかし定期接種から外れたわけではないので、接種は出来ますが、有効性とリスクを十分に理解した上で接種することになっています。
⑤竜巻被災者の健康相談等…市との共同事業ではありませんが、9月の竜巻災害の後、会員が交代で6カ所の避難所を巡回し、被災者の健康相談を8日間に渡って行いました。 また会員から義援金を募り、越谷市に寄付しました。

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