広報こしがや

2004年01月01日

No.386 新年のごあいさつ 会長 天草 大陸

新年明けましておめでとうございます。
私たち越谷市医師会会員230名は今年も昨年と同様に、常に市民の方々の健康と命を守るという重大な責任を再確認しながら「生涯を通じて健康で明るい生活ができる越谷市」を作る一員として、市民の皆様に「安心・安全・満足の医療」を提供し、信頼され敬愛される医師会となるように懸命の努力を続けて参ります。どうか皆様方のさらなるご協力、ご理解を賜りたいと存じます。
昨今、「カラスの鳴かない日があっても、医療事故の話がマスコミに報道されない日はない」とさえ言われています。考えられないような事故が多発し、事故が起こる度に対策として事故防止のためのマニュアル作りが叫ばれ各病院や診療所ではそれを実施して参りましたが、なかなか減る兆しがありません。幸い越谷市では世間を騒がすような事故はありませんが、私たちは今一度、医療人の初心にかえり患者さんと全人間的に接し、患者さんから学ばさせていただくという姿勢を堅持しなくてはなりません。それが事故防止のための必須条件であると考えます。越谷市医師会では医療事故0ゼロを目指し、新春早々に「医療事故防止研修会」を開催し今年の初仕事と致します。
さて、一昨年の12月16日から診療を開始しました越谷市小児夜間急患診療所は昨年10月末日までに1日の休診日もなく320日間診療を実施しました。この間に延べ6755人の小児の患者さんが訪れました。1日平均21人ということになります。この診療所は初期救急に対応しますので重い病気の方は後方病院(二次救急に対応する越谷市立病院と獨協医科大学越谷病院)に紹介し、そこで点滴治療や入院治療などを行うシステムとなっていますが、その数は159人で、受診者のうち2.35%を占めました。受診者の居住地は、越谷市が81.9%でした。今年も引き続き小児科医のみによる診療を365日間行います。
越谷市医師会は市民の皆様と手を携えて地域医療の充実に全力を注ぎます。また、介護予防等の保健活動も積極的に推進して参ります。何とぞよろしくお願い申し上げます。

過去のホームドクター