広報こしがや

2007年01月01日

No.422 検診事業について 会長 市川 純二

新年明けましておめでとうございます。
医師会は今まで同様に常に市民の方々の健康と命を守るという重大な責任を再確認しながら「生涯を通じて健康で明るい生活ができる越谷市」を作る一員として、市民の皆様に「安心・安全・満足の医療」を提供し、信頼され敬愛される医師会となるように懸命の努力を続けて参ります。どうか皆様方のさらなるご協力、ご理解を賜りたいと存じます。
さて今年度の医師会事業について市民の皆様と関係がある変更点および注意点につき述べてみたいと思います。まず癌がん検診事業につきましては、胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌、子宮癌の検診を実施しています。おおむね例年通りですが、その中の肺癌につきましては、今まで集団検診のみでしたが、今年から医療機関で行っている基本検診の中でレントゲン撮影が行えるように検討中です。乳癌検診でマンモグラフィーが重要視されてきたのは、触診で触れない癌が3~4%あるからです。しこりがないからといって安心しないで検診を受けていただきたいと思います。大腸癌検診では現在、便潜血反応によりスクリーニングを行っています。便潜血反応陽性すなわち精密検査を要する場合は必ず大腸内視鏡検査を受けてください。この中の約10%に癌が見られます。未受診者は約半数に達しています。これは問題です。せっかくの検診ですから有効に利用していただきたいと思います。
次に平成20年度より健康診断の主体が変わります。国民健康保険に加入している方は今まで通りですが、社会保険の加入の方は本人、家族とも保険者が責任を持って行うことになりました。これは今騒がれているメタボリックシンドロームに対してより細かく適切に指導するのが狙いです。平成19年度は移行期ですが、少しでも市民の皆様が近くで、気軽に検診、指導が受けられますように医師会として頑張る所存です、今年も市民の皆様のお役に立てていただければ幸いに存じます。

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