広報こしがや

2010年07月01日

No.464 越谷市の検診が始まっています 小尾医院 大図 弘之

平成22年度もすでに5月10日 より各種がん検診、6月1日から市の特定健診(40~74歳)、特定・後期高齢者健診(75歳以上)が始まっています。特定健診、特定・後期高齢者健診は、メタボ健診として20年度から始まり今年で3年目となり受診者も増えてきています。越谷市医師会は住民の健康維持を目的とし、毎年、越谷市と連携しながら検診事業をすすめています。
健診事業は大きくがん検診と、特定健診の2つに分けられます。両者がいかに重要であるかをご説明します。日本人の死因の第1位はがん、第2位心疾患、第3位脳血管障害と続きます。この3疾患で、死因の約90%を占めると言われています。心疾患、脳疾患は動脈硬化が原因でおこることが多く、その危険因子となるものは、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙などです。
死因第1位のがんに対しては、がん検診で早期発見し、早期に治療を受けることが大切です。市では、胃がん、大腸がん、肺がん、子宮がん、乳がん検診を実施しています。死因第2位、第3位の原因となる動脈硬化の危険因子を見つけるのが特定健診です。また、越谷市では腎機能検査、尿検査、貧血検査も独自に追加しています。健診事業で対象となる疾患は初期には全く症状が無く症状が出てからでは病状が進行してしまっていることが多いのです。
がん検診は一部を除き受診券は不要ですが、特定健診は受診券が必要です。越谷市役 所あるいは健康保険組合から郵送されている受診券と保険証をお持ちのうえ医療機関を受診してください。各医療機関の特定健診期間は11月10日まで、地域の各センターでは8月下旬より10月下旬まで集団検診を行っています。詳しくは保健カレンダー、広報、もしくは越谷市のホームページをご覧ください(がん検診の日程は特定健診とは異なります)。
ご自身の健康維持のために、検診の必要性を認識して皆さんぜひ受診してください。

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