広報こしがや

1998年05月01日

No.299 賢い病院のかかりかた 吉田 悌友

医療機関で受診するとき
診察を受けるときには、いつから、どのような症状なのか、簡潔にお話しください。自分の主観を交えた話は、本当に重要なことがはっきりしなくなることが あります。症状も、今一番困っているものからお話ししてください。ほかに必要なことは、医師の方から質問があります。別の医療機関で、治療を受けていた場 合、服用していた薬は必ずお持ちください。以前の薬で治りが悪ければ別の薬に変更することができます。飲んでしまって、手元にない場合は、バイ菌を殺す薬 (抗生剤)、気管を拡げる薬、熱を下げる薬をもらっていた、というようなことでも結構です。他の病気で薬を服用している場合も、薬をお持ちになってくださ い。薬の飲み合わせの問題をチェックすることができます。出された薬は勝手な判断で、中止するようなことはやめましょう。症状がとれた後も、服用が必要な 病気がたくさんあるためです。
過去に大きな病気や、手術を受けた場合は、関係ないと思っても、必ずお知らせください。実はそのことが大きな問題になることがあるのです。薬でアレル ギー反応を起こしたことがあれば、薬の名前を教えてもらいメモしておき、先生にお話してください。以上のことは、当たり前と思われることのようですが、意 外に守られていないことが多いのです。
診療所と病院のかかりかた
病気になったら、何でも大きな病院に行けばいいというのは、間違いです。特に子供などでは、何時間も待つことになり、その間に別の病気をもらってしまう こともあります。大病院の方が安心と考える方もありますが、診療所の先生にも臨床経験豊富な優秀な先生がたくさんいらっしゃいます。病気によっては何度も 通院が必要なものもあり、治療を受けやすい診療所が向いてることもあります。何でも相談のできるお医者さん(ホームドクター)を持ち、大きな病院での検査 が必要な時には、紹介状をもらってから受診しましょう。それが病気を治す近道です。越谷市医師会では医療機関どうしの連携を、円滑におこなえるよう活動し ています。

過去のホームドクター