広報こしがや

2014年02月06日

№507 特定健診を受診しましょう  小尾医院 大図弘之

越谷市と越谷市医師会が取り組んでいる特定健診について紹介します。
 特定健診がスタートし丸6年が経過しました。特定健診はメタボ健診とも呼ばれています。まず、へそまわりの腹囲を測定し、男性85㎝以上、女性90㎝以上を異常と判定します。次に血圧、血糖、中性脂肪(コレステロールではありません)のうち1項目当てはまる人をメタボ予備群、2項目以上の人をメタボ該当者と判定するものです。
 メタボ該当者は特定健診対象(40~75歳)の全年齢に約10%以上いることがわかっています。食生活や運動などの生活の仕方に問題があるようです。メタボがどうして悪いのかと言うと、動脈硬化を加速させ、狭心症や心筋梗塞などの心臓病になってしまったり、脳梗塞や脳出血の発症が増えてしまうからです。太らないように生活習慣を見直し適切な食事、適度な運動を心掛け健康に長生きをしましょうというのが健診の目的です。
 越谷市の健診の内容は国が指定したもの以外に越谷市独自の項目があります。動脈硬化が原因で悪くなる臓器の一つに腎臓があるために、クレアチニン、尿酸、eGFRなどの項目を追加しています。
 クレアチニンは腎臓の機能を示す値ですが、それを一般の人に数字でわかりやすくしたものがeGFRです。日本語では推定糸球体濾過量と言います。年齢、性別、クレアチニン値を特別な計算式で出したものです。
 正常値は80   以上ですが、10以下になると透析療法が必要になってきます。特定健診ではeGFRが50未満の場合には腎臓専門の先生の診察を受けた方が良いと結果の用紙にコメントしました。通院している方は主治医の先生に一言聞いてみてください。
 また特定健診に関連して越谷市医師会では開業の先生や獨協越谷病院の先生に依頼し、糖尿病、高血圧、心臓病、脳卒中、腎臓病、脂質異常症、特定健診結果の見方などの講演会を実施しています。ぜひ友達や家族と一緒に受講することをお勧めします。

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