No.339 アルコール依存症 青木 桃子

アルコール依存症とは、酒と人生の関わりの中で、酒のために自分にとってマイナスの現象が生じているのに、飲酒をやめることができない状態をいいます。目安としては次のような状態で判断します。①お酒を飲む量が1日平均日本酒換算で3、4合以上である。
②晩酌という社会的慣習をはみ出し、朝酒、昼酒、時には仕事中でも飲酒する。
③飲酒により、胃炎、胃かいよう、肝臓の病気などを起こして、医者から禁酒を言い渡されているにもかかわらず、酒がやめられない。また、酒を飲むたびに家族や近隣や職場の人たちに繰り返し迷惑をかけているにもかかわらず、いっこうに改められる様子がない。
これら3つの赤信号は、お酒に心がとらわれているために起こる状態で、飲酒に関するコントロールの障害(精神的依存症)ともいえます。また、次第に進行 して身体的な体質変化(身体的依存症)を起こします。幻覚症を起こしたり、アルコールが切れると、手足が激しくふるえて落ち着かない興奮状態となったり、 振戦せん妄など離脱症状が起こるようになります。生活に節度、きまりがなくなって、何事にもルーズになり、家族や社会に対する積極的な配慮や責任感が薄く なり、家族や他人に迷惑をかけることも気にならなくなってきてしまい、次第に家庭的社会的に孤立した状態に追いやられます。身体的には、神経炎、胃かいよ う、糖尿病、すい臓炎、肝障害、肝硬変などを引き起こします。適切な治療をしないで飲酒し続けると、早期に死に至ることもあります。
このようにアルコール依存症は、進行する病気で、早期に発見し、治療することが大切です。
治療にあたっては、節酒はもはやできない体質であることを認識し、断酒を行う必要があります。しかし、自分1人の力での断酒継続は難しいため、断酒会な どの自助グループに参加することをお勧めします。また、病院、特にアルコール専門病院における精神療法、抗酒薬療法などいくつかの方法を組み合わせ、多面 的に対処していくことが必要です。家族の方も病気であると理解し、協力することも大切です。

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