No.496 子宮がん検診 佐藤産婦人科 佐藤 智之

 子宮がんには、子宮の入口付近にできる子宮頸がんと、子宮の奥に発生する子宮体がんの2種類があります。  子宮頸がんは女性の特有の癌として比較的多く、特に 20―30歳代前半までのがんでは罹患率が第1位となっています。日本では、毎年約1万人もの女性が新たに子宮頸がんにかかり、約3500人が亡くなっています。1日に約10人の方が亡くなっている計算になります。  子宮頸がんは発がん性HPV(ヒトパピロウマウイルス)の感染によって起こる病気です。このウィルスは性交渉によって感染しますが、性交経験のある女性の約80%が、一生のうちに一度は感染すると言われているありふれたウィルスです。ほとんどが一過性感染で約90%が自然に体内から排除されますが、排除されず感染が長期間続くと、子宮頸部の細胞が前がん病変と言われる異常な形態になり、その一部、約10%ががん化すると言われています。  特に最近は20歳代以降の若い女性に急増しています。  子宮頸がんになっても、初めの内は自覚症状がない為、自分では気付かず、検診で発見されることが多いのです。検診により、前がん病変から初期のがんで発見することができれば、子宮を失うこともなく完治し得る病気です。妊娠や出産も可能です。  最近、子宮頸がんを予防するワクチンも開発されましたが、効果が約70%くらいである為、ワクチン接種後も定期的に検診を受ける必要があります。  一方、子宮体がんはエストロゲンという女性ホルモンが関与すると言われています。 子宮頸がんに比べ高齢者に多く閉経後の50歳代に多く発生し、最近著しく増加しています。閉経後の不正出血は最も重要な症状です。このような症状を認めた場合には子宮体がん検診も必要です。  越谷市では20歳以上の女性を対象に毎年5月~11月に子宮がん検診を一部公費負担にて実施しています。広報こしがやお知らせ版や保健カレンダーで実施期間を確認し、年に一度、定期的に検診を受けてください。

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